8月17日放送の同番組は「インターネット大討論 〜変革の時代を生きる〜」と題し、インターネットを使い、グローバル化の中で個人の力で世界をどう変えられるかというテーマで参加者達が自らの体験を語り、議論する視聴者参加型番組。田中さんはカンボジアから発信、途上国支援に身を投じる第二の人生をスタートさせた動機を「会社の発展のために大きな歯車の中の一つとして一生懸命やってきたが、定年退職になり、第二の人生を送るときはもう少し自分の肌で直接触れる仕事がしたいと会社に勤めているときから思っていた」と熱く語っています。
また現地での活動が紹介されました。紛争の原因となる貧困撲滅のために識字教育を行っているが、学校建設の取り組みで訪れた村で、すでに完成しているはずの学校が屋根しか出来ていなかった。村人は壁には竹でなく(値段の高い)木材が欲しい、隣の村では木材を支給されたと言い張る。教育と木材とどちらが大事かと諭す田中さん。理想に燃えて飛び込んだ田中さんを待ち受けていた途上国支援の現実。「カンボジアではお金を渡すと途中で消えてしまう。先日もある小学校で生徒にノートと鉛筆を渡そうとしたら、先生から品物は自分たちで買うからお金をくれと言われた。しかし私は自分で品物を買って、子供たち全員に直接渡した。こんな事例はたくさんあり、人間不信になるが、残念ながらそこまで踏み込んでやらないと弱者が報われない仕組みになっている」と田中さんは現場に踏み込んだ人ならではの率直な意見を語っています。
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