(1)カンボジアへの派遣
「日本予防外交センター」(民族対立緩和活動等を行う紛争予防を目的とするNGO組織)から、新たにカンボジアで、国連の取り組む小型兵器の回収活動に欧米のNGOと共同で取り組むにあたり、プノンペン現地でコーディネーターとして働く人の紹介の依頼が来ました。
インドシナに駐在経験のある3名の方が関心を示され、先方で検討の結果、元伊藤忠商事の田中剛さんに決定し、来春にも現地へ派遣の予定となりました。田中さんは、伊藤忠時代、突然ハノイとホーチミン両事務所設立の業務命令を受け赴任、一日一便のフライトを、押し合いへし合いしながらチケットを確保しては両地を往復、事務所を立ち上げ、また、その後合弁企業の運営にもあたった経験を持っておられます。「何らかの形で社会に貢献する活動をしたいと願っていました。微力ではありますが、全力を尽くして取り組みます」と決意の程を語っておられます。
(2)オーガニックの島 東チモール
東チモールからのコーヒー輸入の件で、元三井物産の田中昭彦さんがNGOの人と一緒に現地調査へ行った話は先月号でも触れました。10日間で、農園から既存のコーヒー貯蔵、加工施設、流通、港湾、税関、貿易業者など、広範な調査の上報告書をまとめ、NGO側と対応策を検討中です。田中さんは、東チモールは初めてですが、そこで見たコーヒーの植生は過去数十ヵ国を歩いて見たものとは全く異なる初めてのものであったとのことです。通常は2mほどのコーヒーの木を5〜6mほどのシャドーをなす林が覆うところ、ここではコーヒーの木が5mほど、シャドー木は40〜50mほどもあり、本来ならシャドー木に養分が取られてしまいそうなのに見事に共生しており、大変な驚きであった。生産規模も小さく、社会インフラが混乱したままで、すぐにとはいきませんが、農薬や化学肥料を使わないオーガニックの島として、植生の保存が維持できれば、大変ユニークな国家建設も可能になるかもしれない、と楽しみな夢のある話でした。
(3)NGO情報
日経夕刊に、9月4日から11月末(月曜〜金曜)まで、「NGO駆ける」と題する特集が連載されました。国際活動を行うNGOをめぐる最近の動きを多角的にルポした力作です。当センターの上記活動についても、11月30日に報告されました。
また、11月10日に閣議提出された国民生活白書でも今後のNPOの活動への期待が中心的位置を占めています。国連では2001年を「ボランティア国際年」と定め、国際的に多彩な活動が行われる予定です。
日本でのNPO、NGO活動の情報連絡組織、相談組織としては下記の4団体が代表的です。当センターも、各団体の会員になるなり、ホームページを通じ情報を入手しています。
・日本NPOセンター(1996/11設立)
▼〒150−0021 東京都渋谷区恵比寿西2−11−11−104
▼TEL. 03−5459−8877 ▼FAX.03−5459−7747
▼URL http://www.jca.apc.org/jnpoc/ ▼E-mail jnpoc@jca.apc.org
・シーズ=市民活動を支える制度をつくる会(1994/11設立)
▼〒162−0822 東京都新宿区下宮比町2−28 飯田橋ハイタウン710
▼TEL.03-5227−2008 ▼FAX. 03−5227−2009
▼URL http://c-s.vcom.or.jp/
・NPO事業サポートセンター(1998/11設立);介護NPO等へのサポート
▼〒105−0011 東京都港区芝公園2−6−8 日本女子会館1F
▼TEL.03−3438−0360 ▼FAX. 03−3438−0655
▼URL http://www.npo-support.jp/ ▼E-mail
npo@ebu.jtuc-rengo.or.jp
・NGO市民活動情報センター(旧NGO活動推進センター)
▼NGO関連の資料、ニュースレター、「NGOダイレクトリー」などの出版
▼〒101−0054 東京都千代田区神田錦町2−9−1斉藤ビル2F
▼TEL.03−3294−5371 ▼FAX. 03−3294−5398
▼URL http//www.jca.apc.org/janic/
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