活動会員のレポート

甲南大学グローバル教養学環でのパネルディスカッションに参加

関西デスクコーディネーター  板倉 いたくら 直人 なおと (元 丸紅)


プレゼンテーションの先頭は筆者

パネルディスカッションの様子
(左から伊庭教授、筆者、砂山会員、岡井会員)

 2025年11月19日、甲南大学・岡本キャンパスにおいて、同大学グローバル教養学環(STAGE)の授業の一環としてABIC会員3人によるパネルディスカッション形式の講義を行った。同学環は2年前に開講した甲南大学の新たな学部で、各学年の定員は25人程度、卒業には4年間で2回の留学が必修となっており、グローバルに活躍できる人材を育てることがターゲットとなっている。当日は、同大学グローバル教養学環より、野村和宏学環長、MCを務めた伊庭緑教授、1年生26人、文学部社会学科・中里英樹教授およびゼミ生12人、他教職員数人も参加した。
 今回のイベントは、私自身が約4年前に甲南大学のリカレントプログラムを1年間履修した折のつながりによる。大学のゼミに相当するワークショップで小西幸男准教授の授業を選択し、その後、同准教授からSTAGEの開講に向け注力されていた野村・伊庭両教授をご紹介いただいた。両教授にはABICのご紹介とともに、ゲストスピーカーとしての登壇チャンスについて検討を依頼させていただいた。今回本講義に学生と一緒に駆け付けていただいた文学部・中里教授も、私がリカレント履修の折に受講させていただいた先生である。
 今般、野村・伊庭両教授よりパネルディスカッション形式での講義をご依頼いただき、海外経験の話が中心になること、また受講生26人のうち19人が女性とのことであったため、女性1人以上を必須として海外経験豊富なABIC活動会員の中から人選を行い、岡井加女代会員(弁護士・米国NY州弁護士、豪州、米国留学)、砂山豊宏会員(伊藤忠商事OB、イタリア、中国、香港、シンガポール駐在)および私(丸紅OB、米国、豪州、インドネシア駐在)の3人で講義に臨むこととした。
 授業本番は11月19日と決まり、10月6日には甲南大学から野村・伊庭両教授、ABICからパネラー3人および和又関西デスクコーディネーターが参加して打ち合わせを行った。タイトルは “Crossing Borders, Creating Change”「国境を越えて、変化を生み出すキャリア」に決まり、その後、伊庭教授から各パネラーに、学生からの鋭い質問が事前に届けられた(本番では時間の関係で、これらの質問に全て答えることはできなかった)。
 本番当日は前述の約50人がSTAGE専用教室に集まり、伊庭教授の進行で授業が始まった。パネラーからABICの紹介および自己紹介をした後、それぞれShort Presentationを行った。私は、「Try it, you can do it」のタイトルで駐在地での文化、生活、ビジネスの体験を説明した。砂山会員は「私の履歴書」のタイトルで駐在地であるイタリア、中国などでの体験を話され、特に両駐在地で現地語を短期間で習得したことについて、学生は非常に興味を持って聞いていた。岡井会員は、「グローバルに活躍するために」のタイトルで2回の留学体験を話され、学生に対する「何をするのか、何がしたいのか、それは社会に役立つのか」「興味を持てることを追求しているのか」などの問いかけは一人一人の胸に非常に強く響いていたと思う。
 その後、学生との間で質疑応答が行われた。「将来、何をすべきか決められない」と話した学生に対しては、パネラー3人口をそろえて「今すぐに決める必要はない。自分の好きなことに打ち込めば良い」と助言した。また、海外での生活については、学生から「自分の考えを持つこと、自分で判断することが重要であると感じた」「やらない後悔よりも、やって後悔する方が良い」などの感想が寄せられた。講義を通じて、講師からの一方通行ではなく学生からのフィードバックもあり、双方に学ぶことが多かったと感じた。
 このような授業が今後も継続できるよう、ABICとして同大学に働きかけていきたい。