事務局だより

平成30年度 JASSO功労者として表彰

 12月8日(土)、東京都内で独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が主催する「平成30年度JASSO功労者・優秀学生顕彰表彰式」で、ABICが「JASSO功労者」として表彰された。長年にわたる東京国際交流館および兵庫国際交流会館の居住者に対する日本語学習・日本文化教室や生活支援等による、留学生交流推進への貢献を高く評価されたもの。
 この賞は従来「優秀学生顕彰」として学生を表彰対象としていたが、2018年度(平成30年度)より学生以外の個人や団体もJASSO功労者として表彰対象となり、第1号の受賞となった。
 表彰式の後、功労者あいさつとしてABIC岩城理事長から以下のスピーチが行われた。

 本年度から新設された「JASSO功労者」として、私どもABICを選出いただき大変光栄に思い、関係者一同を代表して心より御礼申し上げる。
 ABICの東京国際交流館での支援活動は2001年に始まり、最初の定期的な活動は「日本語広場」という、留学生とその家族に日本語に親しんでもらうコミュニケーションの場であった。初年度の参加者は延べ1,600人、翌年からは日本文化を体験してもらう「日本文化教室」も設け、2006年からは数ヵ国語での対話が可能なボランティアが同行する病院、乳幼児健診、入園、入学手続きなどの「生活支援活動」へと輪を広げ、2018年3月末には年間延べ4,500人、初年度からの受益者累計では延べ4万人を超える活動となっている。「日本語夏期特別教室」「バザー」「国際交流フェスティバル」、さらに2014年から兵庫国際交流会館でも同様のプログラムを開始し、日本語広場を平日12クラス、日本文化教室を週末に3クラス実施している。
 一方、ABICでは日本語教育の必要性を想定し、会員が日本語教師として社会貢献する機会創出のための講座を2006年から開始し、講座修了者は200人を超える人数となっている。
 今後留学生30万人計画の達成とともに、多くの方々がABICの活動に参加されて、私どもの活動の輪がさらに大きくなることを祈念し、受賞御礼のあいさつとさせていただきたい。


2017年度(平成29年度)JASSO関係活動実績(東京・兵庫合計)
「日本語広場」受講者総数 4,177人 週30クラス、講師32人が分担
「日本文化教室」受講者総数 842人 月9教室、講師14人が担当
「生活支援(育児健康相談、入園入学、通院他)」受益者数 164人 病院、学校での通訳、手続き支援
「春・秋のウエルカムバザー」 ABIC会員等からの寄贈品 447箱 売上58万円
「夏期日本語講習」受講者数 41人 講師8人で5日連続講習を2回実施
「国際交流フェスティバル」日本文化体験者数 500人 文化講座講師とボランティア19人が茶道、華道、
書道、着付け教室を指導