活動会員のレポート

兵庫国際交流会館での活動

日本語・文化教室


日本語教室
 2015年5月開始の留学生を対象としたABIC日本語教室は、初年度の延べ受講者が759人だったが、2016年度は1,531人に増え、2017年度は1,800人を見通している。増加の理由は、従来のABEイニシアティブによるアフリカの学生に加え、東南アジア、とりわけミャンマー、カンボジア、ラオス、フィリピンからの国費留学生が多く入館したためで、日本語初級クラスを大挙して受講、大きい部屋を2分し対応している。従来は月間平均130人程度であったのが、10月度は280人と倍増している。週3日4クラスで12人の講師が、日本語のみならず学生との多様な異文化交流もしている。
 一方、2015年6月開始の文化教室も順調に推移しており、とりわけ空手教室は常時7-10人の受講者でにぎわっており、アフリカの女性徒からは、「これで夜道を歩いても怖くない」との発言もある。華道も根強い人気があり、毎回6-8人の受講者があり、常連の中には修了証の取得を目指す人もいる。2017年同様、2018年1月にも新春生け花体験教室を開催し、20人程度を迎える予定をしている。書道教室は、一度経験しても長続きせず、参加者の確保に苦労してきたが、このたびの新入生は書道に興味を示している者が多い。在館生でウズベキスタンからの主婦は子供を連れて受講し、ABIC担当が一時子供の相手をする場面もあった。


文化教室(空手教室)

文化教室(新春生け花体験教室)

文化教室(書道教室)



秋の新入館生歓迎バザー

 10月14日(金)の新入館生ウエルカムパーティーに続き、10月22日(日)に歓迎バザーが開催された。これで7回目だが、秋の新入館生65人はじめレジデント・アシスタント(RA)を含む既入館者と一部外部の来場者を加え約190人がバザーに参加した。今回もABIC会員および支援企業とその社員、ならびに日本貿易会の役職員等の方々から65箱を超える広範な品物を関西地区のみならず関東地区からもご寄贈いただき、6万4千円の売り上げを得ることができた。この売上代金は、同館の留学生支援活動資金として提供させていただいた。ご支援くださった皆さまには厚く感謝申し上げたい。
 兵庫国際交流会館には、ABEイニシアティブによるアフリカ諸国の留学生が多く、ジンバブエ、マダガスカル、トーゴ、ニジェール、カメルーン、ガンビア、スワジランドからの学生が今秋新たに加わり、前述の東南アジア諸国からの学生も増えている。来日間もない暑い気候の地域からの学生にとり、初めての冬を控え極めて安価で提供される衣類や生活必需品は、払底するほど好評であった。関係者からは次回も引き続き開催してほしいとの要望があった。バザーには、関西デスクに加え、日本語講師も参加し入館者との交流も行った。ABIC関西デスクでは、関係者の協力を得てバザー以外でも、日本語・文化教室を行っており、さらに広範囲な留学生支援活動を目指し、関西在住の会員の皆さま、お知り合いの方にはこの方面でもご支援、ご協力をお願いしたい。

(関西デスクコーディネーター)