マンスリー・レポート No.80 (2007年8月)
ABIC・関西学院大学共同プロジェクト
  関西学院大学(産学共同)高大連携講座

 8月6日(月)〜9日(木)関西学院大学藤沢商学部教授を代表とする高大連携講座(科目名:講座003、アメリカ理解教育)が同学西上ヶ原キャンパスで開催され、ABICも同大学との産学共同のパートナーとして参画した。
 本講座は、大学生と高校生がグループ研究を通して今のアメリカを正しく理解し、日本にとって重要なアメリカという国や国民に、より一層の興味を持つようにすることを目的とした。また、一つの共通問題を掘り下げて論理的かつ具体的に論じる能力とプレゼンテーション能力の習得も狙いとした。日本語だけでなく英語での講義もあり、英語能力を磨く誘引・刺激も与えた。
 同講座は関学大でも初めて(おそらく日本で初めて)のユニークな教育プログラムで教員を高校に派遣するとか、高校生が通常の大学のオープン講座を受講するなどの従来型の“高大連携”とは一線を画したものである。
 参加する高校生は、大学生とのデイスカッションを通じて大学での勉強を模擬体験ができ、大学生は高校生を教える・指導することでプレゼンテーション能力の向上を目指すというメリットがあり、マンネリ化している“高大連携”に新風を投げかけたと言える。

 この“高大連携講座003”は、昨年夏のパイロット授業を踏まえて、正規講座として開催されたが、講義内容・授業の進め方が斬新かつ充実していたので高校生・大学生に新鮮なインパクトを与えたと思う。

 閉会式では、日本貿易会天野専務理事からの挨拶に続き、最優秀プレゼン賞の贈呈式が行われ、村田教務部長・鈴木教諭(宝塚西)・浜田教諭(箕面)・ABIC宇佐見キャップ各氏の挨拶後、藤沢教授から終了の挨拶があり、無事成功裡に終了した。
 最終日には、日本経済新聞社の記者が取材に来られ、今回の高大連携講座のことが8月10日朝刊の「窓」に掲載された。

参加高等学校: 兵庫県立宝塚西高等学校、大阪府立箕面高等学校、啓明学院高等学校、関西学院高等部の4校
講義担当者:(敬称略) 関西学院大学商学部教授 藤沢 武史 =代表=
関西学院大学文学部准教授 新関 芳生
米国総領事館・副領事 海座 恵茶 (キャサリン・カイザー)
摂南大学専任講師 家本 真美
ABICよりの派遣講師 藤田 卓(元 丸紅)
同上 村井 勝(元 コンパック(株))
講義タイトル:
1) Research on Visitors "Understanding of the Founder"s Philosophy in CA Disneyland …by Takeshi Fujisawa
2) Hip-hop Music in ths US …by Mami Iemoto
3) Modern American Firms Corporate Strategy …by Msaru Murai
4) アメリカ文学に見られるユニークさ …新関 芳生
5) Major League Baseballの歴史的変遷と魅力 …藤田 卓
6) アメリカと日本の文化・習慣の違い …キャサリン・カイザー

(関西デスクコーディネーター 大西おおにし 稔男としお 元三井物産)

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